福山市韓国語教室K-ROOMの鄭景太(チョン・キョンテ)です。
韓国では一般会話の中に慣用句やことわざが頻繁に使われます。
身体に関連する慣用句は以前の記事でも書きましたのでまた読んでみてください。
今回はことわざについてみていきたいと思います。
ことわざに関しては直訳では理解しづらいものが多いのでしっかり理解して覚えるようにしましょう。
식은 죽 먹기(シグンジュンモッキ)
식은 죽 먹기
直訳:冷めたお粥を食べること
意味:朝飯前、すごく簡単なこと
このことわざは直訳では「冷めたお粥を食べること」ですが、意味としては「朝飯前」「すごく簡単なこと」になります。
韓国でも日本と同じくてお粥を食べる文化があって、体調を崩した時も食べますが、朝ごはんに食べたり、アワビを入れたものや高麗人参を入れたお粥などもあります。
お粥というものはそもそもは食べやすいものですが、唯一アツアツだと食べづらいですよね。
だから、冷めたものは食べることにおいては簡単なので「冷めたお粥を食べること」=「簡単なこと」の意味のことわざになったようです。
그 정도는 식은 죽 먹기예요.
クジョンドヌン シグンジュンモッキエヨ
それくらいは朝飯前です。
このように食べることに関連したことわざはすごく多いです。
この「朝飯前」ということわざはもう一つ言い方があってそれも食べることに関連した言い方です。
누워서 떡 먹기(ヌウォソトンモッキ)
누워서 떡 먹기
直訳:寝て(横になって)餅を食べること
意味:朝飯前、すごく簡単なこと
こちらのことわざも「朝飯前」「すごく簡単なこと」ですが、言い回しは「寝て(横になって)餅を食べること」です。
日本のイメージからすると横になって餅を食べると喉に詰まりそうな気がすると思いますが、これは餅に使われている材料が違うからこそ生まれたことわざです。
日本のお餅は餅米がメインだと思いますが、韓国のお餅は単なる米がメインの材料になります。
だから、日本のお持ちのように粘りっ気があまりありません。
日本では高齢者がお餅を喉に詰まらせて亡くなる方がいらっしゃると思いますが、韓国のお餅ではそういうことはあまりありません。
ことわざの意味としては「식은 죽 먹기」と全く同じです。
この二つのことわざと同じ意味の俗語があるのでそちらもみていきましょう。
껌이지(コミジ)
껌이지
直訳:ガムだよ
意味:朝飯前、すごく簡単なこと
「껌」は普通に噛む「ガム」です。
ガムは安いし、やわらかいものということから「朝飯前」「すごく簡単なこと」という意味で使われるようになった若者言葉、俗語です。
だから、日本語のニュアンスだと「楽勝だよ」のような雰囲気になるかと思います。
이 정도 문제야 껌이지!
イジョンドムンジェヤ コミジ
これくらいの問題なんて楽勝だよ!
まとめ
韓国語のことわざで「朝飯前」「すごく簡単なこと」「楽勝だよ」の意味で使われるのは3つあります。
・식은 죽 먹기
・누워서 떡 먹기
・껌이지
この3つにニュアンスの違いはほとんどありませんので、同じ意味として覚えましょう!