広島県福山市韓国語教室の鄭景太(チョン・キョンテ)です。
どの言語の学習でも語彙力を増やすことは必須事項だと思います。
韓国語においてはその中でも漢字語というものを理解することによって飛躍的に語彙力を増やすことが可能になります。
この記事を通して韓国語学習中の皆さんにとって語彙力を増やすために少しでも力になれればと思います。
韓国語の漢字語とは?
韓国語は主に3種類の単語で成り立っています。
- 固有語:漢字が中国から伝わる前の昔から使われてきたもの
- 漢字語:もちろん中国から伝わってきたもの
- 外来語:主に英語圏から入ってきたもの
上記の3種類の単語で成り立っている韓国語ですが、その中でも漢字語の占める割合は大きいです。
使用頻度の上位500語は固有語が約3分の2を占めますが、
上位1000語になると漢字語が約半分を占めて、
1万語になると3分の2を占めるくらい韓国語ではたくさんの漢字語が使われます。
その漢字語の読み方をマスターすると必然的に語彙力が上がり韓国語上達において大きな役割を果たしますので、
ぜひとも漢字語をマスターして韓国語上達に向けて頑張りましょう!
漢字語の法則性
日本語と韓国語の漢字の読み方にはある一定の法則性があります。
それは皆さんが教科書や書籍、インターネット等でご覧になったこともあるかと思いますが、
基本的には100%のルールというものは存在しません。
あくまでもある一定の法則性が存在しているだけです。
だから、あまり数多くある法則性をルールと覚えようとするとそれ自体が面倒くさくなりますので
ルールは最低限だけ覚えるようにしましょう。
1)日本語の音読みから想像する
ルールを覚える時に最も大切になるのは基本的には
日本語の音読みの漢字を想像して韓国語の漢字語に結びつけることです。
日本語の訓読みの漢字と韓国語の漢字語では法則性を感じることが基本的にできません。
例えば、
「家具」→「가구」
この単語は発音がほぼ同じです。しかし、「家」(いえ)という読み方からは韓国語を連想することはできません。
「旅行」→「여행」(ヨヘン)と読むのは漢字語になります。
しかし、「行く」という動詞は韓国語では「가다」(カダ)になりますがこちらは固有語になりますので、基本的に「名詞+する」以外の動詞に関しては漢字語ではありません。
2)基本的に一つの漢字の読みは一つ
日本語の漢字読みは複数存在しますが、韓国語の漢字は基本的には一つの漢字の読み方は一つです。
ということは漢字語の単語を一つ覚えることによってその漢字読みを覚えることになりますので、同じ漢字が使われている単語の読み方が一つは分かるということになります。
例えば、
「トイレ(化粧室)」→「화장실」(ファジャンシl)
「商品」→「상품」(サンプm)
上記の二つの単語を漢字語として一つ一つの漢字の読みを覚えるとこの二つの単語の漢字の組み合わせによって、
「化粧品」→「화장품」(ファジャンプm)
という単語を導き出すことができるのです。
なかには稀に一つの漢字に対して読み方が二つあるものもありますが、そもそもそんなに数がある訳ではありませんのでさほど気にすることはありません。
基本的には一つの漢字には一つの読み、で覚えて漢字語をどんどん組み合わせて単語の数をどんどん増やしていきましょう!
3)パッチムの法則性
日本人の韓国語学習者が苦手とする部分の一つがパッチムだと思いますが、漢字語に関してはある一定のルールを覚えておくとその苦手を少し減らすことができます。
例えば、パッチムの「ㄴ」(n)と「ㅇ」(ng)ですが、日本語からするとどちらも「ン」で覚えてしまいますが、漢字語においてはルールが存在します。
日本語の漢字読みが「イ」と「ウ」で終わる場合は韓国語のパッチムは「ㅇ」(ng)になります。
日本語の漢字読みが「ン」で終わる場合は韓国語のパッチムは「ㄴ」(n)又は「ㅁ」(m)になります。
「学生」(ガクセイ)→「학생」(ハッkセng)
「中国」(チュウゴク)→「중국」(チュngグッk)
「日本」(ニホン)→「일본」(イlボn)
また、日本語の漢字読みが「ク」と「キ」で終わる漢字は韓国語では「ㄱ」(k)のパッチムで読まれることが多いです。
「読書」(ドクショ)→「독서」(ドッkソ)
「欠席」(ケッセキ)→「결석」(キョlソッk)
また、日本語の漢字読みが「ツ」と「チ」で終わる漢字は韓国語では「ㄹ」(l)のパッチムで読まれることが多いです。
「病室」(ビョウシツ)→「병실」(ピョngシl)
「日常」(ニチジョウ)→「일상」(イlサng)
このように漢字語にはある一定の法則性が存在します。
ただ、先述したように100%のルールはありません。だから、法則性は参考にしながら覚える時に少しの助けになればいいと思う気持ちで捉えてください。
4)自分なりのルール作りをする
とにかく、100%のルールはありませんが
漢字語を増やしながらご自身の中でイメージしやすい自分なりのルールを作り
自分の中で漢字語がイメージできるようにすることが最も大切なことになります。
教科書に書いてあるものを法則として覚えようとするとそれは少し義務的になってしまいますが、
自分の中でパズルをするかのようにイメージをしてみて
そのイメージ通りの単語が正解だった場合はすごくインプットされやすいと思いますので
自分で考えるようにすることが大切だと思います。
まとめ
- 日本語の音読み
- 韓国語の漢字読みは基本一つ
- パッチムの法則性
- 法則性は100%ではない
- 自分なりのルール作り
このようなことを意識しつつ語彙が徐々に増えてきた時には
その単語が漢字語かどうかを常に意識しながら覚えた漢字の読みを組み合わせることによって
どんどん漢字語の単語を増やしていくことによってみなさんの韓国語能力がますます上達することを願っています。
コメント
コメント一覧 (2件)
[…] 漢字語(→「韓国語の漢字語」の記事はこちら)、固有語を分類しながら覚えていったり、名詞、副詞、接続詞、動詞、形容詞などを分類したり、または単語をカテゴライズしながら覚えていくことも大切だと思います。 […]
[…] 初中級者は徐々に漢字語(→「韓国語の漢字語」の記事はこちら)をしっかり意識して覚えていくなどです。 […]